仮想私事の原理式

この世はワタクシゴトのからみ合い

シャア専用腕時計(ではない)

 腕時計を買いました。 これまで、買おうと思いつつも求める条件に合うモノが無く、ケータイで代用してきたけど、つい最近、ケータイ無しで時間を把握しなければならない状況になることが多く、次に備えて至急に時計を買おう!と決心した次第。小金も入ったし。
 そんなわけで仕事帰りにビックカメラへ。もう、今日買うぞ!と心を決めて挑む。しかし、いきなり気に入るものがあるはずもない。 個人的には求めるのは

なんだけど、この際、アナログの電波ソーラで安めを適当に買おうか…
 
 そんなとき、一つ気になる時計を見つけた。
 黒を基調に細部に赤と金。デザインは嫌いじゃない。
 値段は予算を少々オーバーしてるが、許容範囲。
 そして少々高い位置に飾られているので何かと思ったら、

 池田秀一デザイン」
 
 シャ、シャア専用時計!?(違う)

 いや別に、有名人デザインとかに踊らされて、無駄買いするような僕ではない。でも、デザインは嫌いではないし、ソーラという条件も満たしている。これに「池田秀一デザイン」が付くのなら、良いのではないか(踊らされている)。
 ただ、唯一、気に入らない点があった。 それは「ECO-Drive」としか表示されていないこと。つまり、電波時計ではないということ。
 
 ………。

僕「すみませーん」
店員「はい」
僕「このECO-Driveというのは、電波時計ではないんですよね?」
店員「そうですね、電波時計とは別の機能です」
僕「書いてないけど、実は電波時計だったりはしないんですよね?」
店員「そうですね」
僕「…ですよねー」


むぅ、やはりダメか。仕事としても正確な時刻は知りたいところだから、電波時計は重要な要素なんだよな…。
どうしようかなー。やめとこうかなー。でも、電波ソーラで気に入ったのも無いしなー。 ………(心の中でのたうち回っている)。
 そのとき、天啓のように思い出される、同期の時計マニアN田さんの言葉。

戦いは数だよ、アニキ!」
じゃなかった、
「時計は趣味だよ!」
そ、そうかな。そうだよな。そうかもしんない。

 そして追い討ちを掛ける店員の声。
店員「こちらの商品、しばらく品切れ状態だったんですが、昨日ヒョコッと入ってきたんですよ。もう手に入らないでしょうね…」

 ぐぅ。こ、この卑怯者 人の弱みに付け込みやがって!
 どうする。どうする。どうする…

店員「あ、ありがとうございますー」


 買っちゃいました。

 ええ、どうせ、ボウヤですよ。