スラムダンクな友情論 齋藤孝
「スラムダンクな友情論」読了。タイトルと齋藤孝ということで買ってしまったわけだが、なかなか良かった。友情論自体にも興味があったが、スラムダンクをはじめとするいくつかの漫画、映画、小説、そして実際にあった人間関係などに感動した。
後半は、友情論というより、アイデンティティの確立に関する話も多い。友情も、人間が自分を確立していくために必要不可欠なものとして書かれている。
友人関係というのは、お互いに力を引き出し合うクリエイティブな関係であり、友人を含む他者との関係の中で個々のアイデンティティも確立していく。楽しくふざけあう気安い関係も大切だけど、その関係でもクリエイティブにしていく意識を持つことが重要だと。
個人的には、スラムダンクやスタンド・バイ・ミー、松本大洋のピンポンや、高校のときに読んだゲド戦記など、自分の知ってる作品のいい場面が抜粋されていて、胸が熱くなりました。
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これから、もっとちゃんと工学の勉強をしようと思います。現状がへぼ過ぎるので。